Agentforce週報(2026.7.16–7.30)
Agentforce エコシステム動向週報|2026.07.16–07.30
AGENTFORCE WEEKLY
Agentforce週報
市場・製品・資格・料金の最新動向を、わかりやすく解説!
Morgan StanleyがSalesforceの目標株価を引き下げる一方、Salesforceは認定資格体系をAgentforce中心に再編しています。Agentforceは今、本格普及に向けた重要な転換点を迎えています。
THIS WEEK’S SIGNALS
今週注目すべき3つの動向
機能面での競争だけでなく、収益性や価格設計、人材戦略もAgentforceの評価を左右する段階に入っています。
01 / MARKET
AIへの期待だけでは、もはや評価されない
投資家は、AgentforceがAI関連売上の拡大にとどまらず、Salesforce本体のサブスクリプション成長にもつながるかどうかを注視しています。
02 / ECOSYSTEM
認定資格体系もAgentforce中心へ
16資格の名称変更と24資格の廃止により、Salesforceの認定資格体系は、製品知識を重視する従来の形から、AIエージェントの活用・運用スキルを重視する方向へと軸足を移しています。
03 / MONETIZATION
技術よりも、料金とROIが課題
Flex Creditsや会話単位の課金、導入費、継続支援費などが重なることで、CFOにとって総コストを見通しにくくなり、商談の長期化につながっています。
7.16AI-201試験の更新
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7.20マルチエージェント戦略
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7.21投資判断の引き下げ
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7.22ARRと価格戦略
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7.24認定資格体系の再編
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7.25成果報酬型モデル
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7.27人員構成の変化
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7.28株価の反発
2026.07.16Pass4Sure
認定資格
Agentforce Specialist試験対策資料、Spring ’26版に更新
AI-201の最新版には379問が収録されており、Agent Builder、Einstein AI、Data Cloudを活用したグラウンディング、ガバナンス、テスト、展開など、主要な出題分野を幅広くカバーしています。
Agentforce Specialistは、Salesforce人材市場における新たな基礎資格として注目されています。
影響
製品の進化に合わせて、学習内容も継続的にアップデートしていく必要があります。AdminやDeveloperにとって、Agentforceに関する知識とスキルは、Salesforce人材市場での競争力を左右する重要な要素となっています。
ポイント
無料受験期間の終了後は、受験料に加え、教材の更新や継続的な学習に必要な費用も、新たな継続コストとして発生します。
これからの展開
将来的には、「Agentforce Architect」をはじめ、マルチエージェントやMCP連携に特化した上位資格が新設される可能性があります。
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2026.07.20TechWize
マルチエージェント
企業向けマルチエージェント編成の実装ガイドを公開
営業、見積、受注などを担う専門エージェントを中央のオーケストレーターが連携させることで、顧客が同じ情報を繰り返し説明することなく、各業務をスムーズに引き継げる設計が示されました。
単一の万能AIではなく、専門性を持つ複数のエージェントを「AIチーム」として業務プロセスに組み込む動きが広がっています。
影響
SalesforceのCRMデータやFlowを活用できる点は、大きな強みです。一方で、導入にあたっては、単にプラグインを追加するだけでなく、業務プロセスそのものを見直し、再設計する必要があります。
ポイント
導入当初から複雑な構成を目指すのではなく、まずは最初の30日間で顧客接点や活動履歴を整備し、その後、複数のエージェントを段階的に追加していく進め方が現実的です。
これからの展開
AIエージェントのKPIや役割、権限、引き継ぎの品質を管理する「デジタルワークフォース管理」への需要が、今後さらに高まると考えられます。
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2026.07.20CloudConsultings
2026トレンド
Agentforceの進化を支える5つのテーマ:自律運用、パーソナライズ、AIとの協働、音声対応、予測活用
AIエージェントが営業、カスタマーサービス、マーケティング、サプライチェーンを横断し、リアルタイムデータに基づいて自律的に行動する構想が示されました。
Salesforceの価値は、「情報を記録するシステム」から、「業務を実行するシステム」へと進化しています。
影響
定型業務の自動化が進むにつれ、人間は戦略立案や例外対応、顧客との高度なコミュニケーションに、より注力できるようになります。
ポイント
音声連携やMobile SDKの普及により、Agentforceは、PC上で利用するツールから、外出先や移動中でも活用できる常時接続型の業務パートナーへと進化していきます。
これからの展開
音声による指示だけで、CRM情報の収集から見積書の作成、メールの送信までを一連の流れで完結できるモバイル業務は、有力なユースケースになると考えられます。
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2026.07.21MarTechNotes / Investing.com
格付け
Morgan Stanleyは、Salesforceの投資判断を「Equal-weight」に引き下げました。
目標株価は287ドルから185ドルへと大幅に引き下げられました。主な懸念は、Agentforceの成長が、Salesforceの中核であるサブスクリプション事業の成長に、いまだ十分につながっていない点です。
市場が求めているのは、AIとしての話題性ではなく、本業の持続的な成長にどれだけ貢献できるかという、明確な成果です。
影響
KeyBankに続く投資判断の引き下げは、ウォール街がAIへの期待だけでは企業を評価しなくなりつつあることを示しています。
ポイント
CommerceやTableauなど既存事業の成長が鈍化するなか、Agentforce単独の高成長だけでSalesforce全体の評価を押し上げるのは、難しい状況です。
これからの展開
次回の決算では、Agentforceが既存顧客との契約拡大や更新率の向上、追加導入にどの程度貢献しているかを、具体的に示せるかが重要になります。
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2026.07.22Cynoteck
主要KPI
AgentforceのARRは8億ドルに達し、累計契約件数は29,000件、ワークユニットの実行数は24億件に上っています。
ARRは前年同期比169%増となり、顧客環境で実行されたワークユニット数は24億件に達しました。一方で、Salesforce全体の売上に占める割合は、依然として限定的です。
高い成長率を示す一方で、事業規模は依然として小さいという二つの側面が、強気派と慎重派の評価を分けています。
影響
29,000件の契約実績は市場ニーズの高さを示す一方で、Salesforce全体の売上に対する貢献は、依然として限定的です。
ポイント
「購入されたか」だけでなく、「実際の業務でどれだけ活用されているか」を示すワークユニットが、新たな利用指標として重要性を増しています。
これからの展開
今後2〜3四半期にわたって3桁成長を維持し、Salesforce全体の売上に占める割合を高めることができれば、AIプラットフォームとしての評価も一段と高まると考えられます。
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2026.07.22Fello AI
料金
会話数に応じた従量課金、Flex Credits、ユーザー課金、導入費などを組み合わせた料金体系
料金は、1会話あたり2ドル、10万Flex Creditsあたり500ドル、1ユーザーあたり月額5ドルと設定されています。また、Agentforce 1 Editionsは1ユーザーあたり月額550ドルから提供されており、導入費用は5万〜15万ドル程度とされています。
料金体系の複雑さが、技術的な課題以上に、導入判断を難しくしている可能性があります。
影響
CFOにとっては、利用量の増加に伴う総コストを見通しにくいことが、予算承認に時間を要する一因となります。
ポイント
Microsoft Copilotのユーザー単位の料金体系や、HubSpot Breezeのパッケージ型の料金体系と比べると、Agentforceは柔軟性に優れる一方で、料金体系が分かりにくいという課題があります。
これからの展開
一定の利用量を含む定額パッケージや、課題解決の成果に応じた料金体系が導入される可能性があります。
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2026.07.24Aintiram / IT認定資格関連
資格再編
主要16資格をAgentforce中心に再編、24資格は申込受付を終了
Sales Cloud ConsultantがAgentforce Sales Consultantに名称変更されるなど、主要資格がAgentforceを中心とした体系へ再編されました。あわせて、24の旧資格は申込受付を終了しました。
Salesforce人材に求められる評価基準は、製品ごとの知識やスキルから、AIエージェントを活用・運用する能力へと移ります。
影響
既存の資格保有者が再受験する必要はありませんが、今後は公開プロフィールや採用市場において、Agentforceに関する知識やスキルがより重視されるようになります。
ポイント
CPQや旧Marketing Cloud、MuleSoft関連の人材には、Revenue CloudやAgentforce Marketing、AI連携分野に対応するためのスキル転換が求められます。
これからの展開
マルチエージェント設計やMCP連携、AIガバナンスなどに特化した専門資格が、新たに設けられる可能性があります。
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2026.07.25Matterfact
料金体系
「課題を解決できた場合に支払う」という、成果連動型の料金モデルへの移行が進んでいます。
利用量に応じた複雑な課金体系に対する顧客の不満が高まり、商談の長期化を招いたことが、成果連動型モデル「pay-per-resolution」導入の背景にあると報じられています。
B2B向けAIの料金体系は、利用量ではなく、得られた成果を基準とする方向へ移行します。
影響
料金体系の複雑さは、技術的な導入難易度以上に、商談を停滞させる要因になり得ます。
ポイント
「解決」の定義や品質、重複カウントの扱い、顧客満足度の測定方法が、成果連動型料金モデルの設計を左右します。
これからの展開
一定の解決率や業務効率の改善を保証し、目標未達の場合には割引を適用する「ROI保証型」の契約が登場する可能性があります。
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2026.07.27TechCrunch
チーム構成
Agentforceによる業務効率化と、Salesforce社内における人員削減の動きが注目されています。
Salesforceは、AIによるサポート業務の効率化を背景に、サポート部門の採用を抑制し、人員構成の見直しを進めていると報じられています。
Agentforceが掲げる「デジタル労働力」という考え方は、顧客企業への提案だけでなく、Salesforce自身の組織運営にも反映されています。
影響
顧客にとっては導入効果を示す実績となる一方で、雇用への影響や説明責任、従業員の再教育といった課題も意識されています。
ポイント
単なる人員削減ではなく、AIに任せる業務と人間が担う判断を整理し、配置転換や再教育を含めた移行計画を設計する必要があります。
これからの展開
AI導入支援に加え、職務の再設計やリスキリングを含む「Workforce Transition支援」が、新たな市場として拡大する可能性があります。
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2026.07.28Fair Value
市場の反発
AI投資コストが上昇するなか、Salesforceの株価は6.1%上昇しました。
AIインフラへの投資コストが上がり、ハードウェア関連の株価が下落する一方、安定した収益を持つSalesforceなどのソフトウェア企業の株価は上昇しました。
市場の評価軸は、AI成長への期待から、収益性とキャッシュフローの安定性へ移っています。
影響
Agentforceの成長性に不透明感が残るなかでも、Salesforceの安定したサブスクリプション収入とキャッシュ創出力が、企業価値を下支えしています。
ポイント
資金力のある大手企業はAI投資を継続できる一方、外部資金への依存度が高いAIスタートアップは、資金調達環境の悪化による影響を受けやすくなります。
これからの展開
市場再編が進めば、SalesforceがデータやAIエージェント、特定の業界向けソリューションを持つ企業を買収する機会が増える可能性があります。
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BULL CASE
成長シナリオ
- ARRは前年同期比169%増加
- 累計29,000件の取引実績が、市場ニーズの存在を示している
- 24億ワークユニットの利用実績が、実運用の広がりを裏付けている
- 認定資格、製品、営業体制がAgentforce中心へ移行している
- CRMデータを活用したマルチエージェントが、競争優位性につながる可能性がある
BEAR CASE
慎重シナリオ
- 全社売上に占めるAgentforceの割合は、依然として小さい
- コアのサブスクリプション事業の成長に、どの程度貢献するかは不透明
- 料金体系が複雑で、商談が長期化しやすい
- 業務設計やデータ整備など、導入時の負担が大きい
- 雇用への影響が、規制強化や社会的な反発を招く可能性がある
SUGo INSIGHT
日本企業が今、考えるべきこと
01
最初から複数のAIエージェント導入を目指さない
一つの明確な業務とKPIで効果を検証し、安定した段階で連携範囲を広げます。
02
技術検証の前にROIを設計する
削減できる工数や応答時間、解決率、売上への貢献度などを、導入前に明確に定義します。
03
データ整備を導入の前提とする
CRMデータや権限設定、ナレッジ、Data Cloudの品質が、AIエージェントの回答精度と行動の質を左右します。
04
人材育成も同時に進める
Admin、Developer、Consultantには、Agentforceやプロンプト設計に関する知識とスキルが求められます。
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